2024年度 理事長所信

「勇猛精進」

学び続け、挑戦し続けよう!より良い明日の為に

 

はじめに

 何が正しい答えなのか誰も分からない、それが今の時代であると私は考えます。それは諸外国と比べあまりにも長い経済の停滞、少子高齢化、AIが人間の知能を超えてしまう、感染症の大流行など想像以上の事が次々起こる現実に直面している事からも明らかです。そしてそんな時代だからこそ、どうすれば明るく豊かな未来へ進んでいけるかを考え続け、行動し続ける事が重要だと思います。それが私達JC(団体)でありJAYCEE(会員個人)です。

三方五湖青年会議所はこれま46年間弛まず努力し、明るい豊かな三方五湖地域の創造を目指し活動して来ました。その様々な想いや活動の歴史の中で1つ変わらなかった事があると私は思っています。それはメンバー各々が与えられた役職で今できる最善とは何か、今行っている行動は本当に正しいのかと自問自答し続けて来た事だと思います。その自問自答こそが個人の成長に繋がり団体の成長に繋がる姿だという事を忘れてはなりません。またそんな団体、個人だからこそ町や地域に住まう人々の問題提起に最善の方法で答える事が出来るのだと確信しています。  

 

まちづくり〜自分事だからこそ真剣になれる〜

 生活を営むのであれば、より良い所に住みたい。これは誰しもが願っている事です。ですが実際はどうでしょうか、三方五湖地域には魅力があるにも関わらず都会と比較してしまい悲観する事があるのではないでしょうか。私はこの問題を解消せずに地域を良くする事は出来ないと考えています。ではその問題の原因とは何か、それは誰かが地域をよくしてくれるという他人事だと私は考えています。そしてこの原因を解決し他人事から自分事に捉え、地域の魅力を知る人が増える事で地域はより良く発展していけると確信しています。

 三方五湖地域には魅力的な観光資源が多く点在し、それらを活用した施設やアクティビティの整備も進んでいます。この多くの施設は観光客など来客向けに作られてはいますが、実際に訪れてみると地元住民も十分に楽しめる有意義な施設になっていると感じます。このメリットは活用すべきだと考えます。なぜなら自分事にする始まりとは好きになる事、ファンになる事だからです。その為にこれらの施設が打って付けであり、また地域外の方との交流も想定でき外から見た地域の魅力を知る機会ともなるからです。その経験から三方五湖地域の素晴らしさを再認識して頂き、自分事と捉えられる人を増やす意識変革に繋げる事が出来ます。

 これまで述べた事の実現に今年度はまさに打って付けの年であります。それは、来る3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸され開業を迎えるにあたり交流人口の増加は確実であるからです。このチャンスを活かし北陸新幹線沿線上の多くの地域から三方五湖地域へ足を運んで頂ける取組を、我々が率先して模索し行動して行きます。そしてその行動に様々な人を巻込む事で地域を良くしたいという自分事と捉えられる人の増加に繋げて行きます。

 

ひとづくり〜青少年育成から始まる多様性の実現〜

 より良い未来の実現には、様々な要因により人が虐げられない多様性を持った社会が必要です。そして多様性とは、認めろと他者に強制をしいて形成されるものではなく、相手を知り認め合いから生まれるお互い様によって形成せれるものです。その実現の為には健全な人格形成が必要不可欠であり、ここにフォーカスした運動を行っていく事が必要です。では人格形成に置いて重要な事とは何か、それは環境と経験であると考えます。環境とは主に教育、親、友であると考えます、人は関わる人により如何様にも変化していくものです。であるならば青少年の健全育成の為にはより良い環境を整える事も必要であります。次に経験とは知識×体験だと考えます、知識だけでは不十分でありそこに自身の体験を掛け合わせ自分自身の経験とする事が必要です。

その為の方法の一例としてJCスクールがあるのではないかと考えます。三方五湖青年会議所にはJCスクールという継続事業的側面も持つ事業があり、これまでの努力により地域、学校などでも一定の認知を頂いております。この認知度は活用し、青少年に限らず様々な世代が交流し学べる場を提供する事で地域におけるJCスクールとして事業自体も更に進化させながら目標を達成する事が出来ます。そしてこれをきっかけに地域の世代間交流が活発になれば、お互い様によって形成される多様性の実現に繋げる事が出来ると確信しています。

 

会員育成拡大〜全メンバーが入会を後悔しない為に〜

  三方五湖青年会議所が消滅、合併の危機を免れてから数年が経とうとしています。数字上県内LOMの内でも中間に位置する在籍人数であり、三方五湖青年会議所の存続は安泰であるかのように見えます。しかし現状をみるとその様な余裕はどこにもありません。それは例会出席率の低さ、事業参加率の低さ、理事メンバーの固定化などからも明らかです。私はこの現状を早期に解決しなくてはLOMの存続、人財の育成は無いとこの上ない危機感をもっています。ではなぜその様な状態になっているのか、それはJC活動をする意義を見出せていない事だと考えています。私はこの問題の解決なくしてLOMの存続、人財育成、会員拡大はあり得ないと考えています。

 ではJC活動をする意義とは何なのか。様々な素晴らしい意義があるが私はその中でも特に、自己成長の大切さを教えてくれる所だと思っています。

その事を私の経験から述べさせて頂きます。入会当時の私は固定観念に囚われた思考が多く自己肯定感も低かったように思います。そんな私ですがJC動を行っていく中で、LOMの仲間や他LOMのメンバーからの真剣なアドバイス厳しい激励、理事としての役職を受けその責任とやり遂げた時の達成感など自分自身を見つめ直す様々な学びの場を提供してくれました。その経験から私は入会当時の私を、自信を持って過去の自分と言えるようになりました。そして理事長としての職を預かるこの瞬間も新たな成長の機会、学びを頂いています。更にこの自己成長は、仕事、家族へも良い影響を及ぼしてくれました。これが私の経験から考えるJC活動の意義を自己成長とする理由です。

 上述した事は、私が自ら学び経験した事から感じた意義です。先で述べたようにJCには様々な素晴らしい意義があります。その事をメンバー、新入会員が自ら学び感じ取りそれぞれの意義を見出して欲しいと思っています。それが問題の解消に繋がり、ひいては家族・仕事・地域に良い影響を与える人財となる道だと確信しているからです。その為に今年度は、メンバーが例会・事業に参加しやすくなる仕組み作り、そして新入会員への年間を通してのサポートを行っていき全メンバーがJC活動の意義を自ら感じ取れる1年として行きます。

 

さいごに

 住むのなら良い町がいい、共に歩むなら最高の仲間がいい、子孫に残すなら明るい未来がいい。この実現には複雑に絡み合った様々な問題を一つずつ解決していく膨大な努力が必要です。この努力を誰かがしてくれるのを待つのではない、自らが率先して行動するのだ。これが、私が三方五湖青年会議所に入会し感じ続けてきた事です。そんな私が今年度理事長の役職を預かりメンバーと共に歩む立場となります。これまで頂いた恩に全力で報いる為に私が出来る事は、メンバー、町、地域の人々に対し、本心で語り本気でぶつかり自らが率先して行動し範を示す事です。そしてその先にはより良い未来に向かって自分事として行動できる人で溢れる素晴らしい地域があると信じています。そしてメンバー一人ひとりには自分は地域の人財であるという自覚を持ち常に最善は何かと自問自答し自己成長の機会を掴み続ける人財であって欲しいと願っています。

 

基本理念

 全力で悩んで、全力で楽しもう、同じ時間は二度と来ない

 

基本方針

 ・「明るい豊かな三方五湖地域の創造」が事業の土台である。

 ・理想と現状のギャップを把握し、未来の為に今すべき事を行う。

 ・「主体」「挑戦」「発信」決断した事への自覚を持つ。

  ・日本青年会議所、北陸信越地区、福井ブロック協議会への積極的参画。